タープは強い日差しや雨風を防いでくれる便利なキャンプアイテム。タープがあるとキャンプの快適さや楽しさが格段にアップします。この記事では、ファミリーキャンプに最適なタープの選び方について、サイズの目安やおすすめのお手頃モデルなどを紹介しています。ご参考までに!
タープは必要なの?
ファミリーキャンプは、家族でアウトドアを楽しみながら、自然と触れ合い、思い出を作る素晴らしい経験です。日常から離れてリラックスし、子供たちとのコミュニケーションを深めることができます。タープはキャンプでの快適さを左右する重要なアイテムです。日陰を作ったり、雨風から守る役割があります。ファミリーキャンプに最適なタープ選びは、快適で楽しいキャンプライフを送るために欠かせません。
タープの基本知識
タープはキャンプやアウトドアで使用されるシェルターの一種で防水性や耐風性のある素材で作られています。ポールとロープを使いタープ本体をしっかり張ることで、日差しや雨風から守る快適なスペースを作る事ができます。タープはキャンプ時のリビングスペースとして使用されることが多く、食事やくつろぎのスペースとして活用されます。またテントや車の横や後部に設置することで、雨天時の荷物の出し入れや脱衣スペースとしても利用できます。
サイズと人数の目安
タープを使う場合のサイズと人数の目安です。ファミリーやグループで使う場合は、大きめの方がゆったりと過ごせて何かと良い場合が多いと思います。ただし、サイズが大きいとその分収納時のサイズや重量もあるので、積載には注意しましょう。
設置場所の確認
タープを設置するキャンプ場のスペースと形状も、サイズ選びに影響します。例えば、狭いスペースや不整地での設営が予想される場合は、コンパクトで設営が容易なタープが適しています。タープが大きすぎて設営するスペースが無かったなんてことにもなるので注意しましょう。
使用目的やアクティビティ
キャンプで行いたいアクティビティや使用目的によっても、適切なタープサイズが変わります。例えば、料理やBBQをメインに行う場合は、難燃素材を使った煙や熱がこもりにくい広めのタープがおすすめです。一方で、寝るだけのスペースが必要な場合は、小さめのタープでも十分です。
タープのタイプ(形)や用途について
タープ形状(タイプ)は、使用目的や設営環境によってさまざまな選択肢があります。以下に、一般的なタープの形状とその特徴をまとめました。
タープのタイプ | 特徴 | 用途 | 備考 |
---|---|---|---|
レクタタープ | 長方形の形状で日陰面積が大きい。広いスペースが取れる | 日中に日陰を大きく取りたい人向け、 ファミリーキャンプにやデイキャンプにも適している | 遮光率が高くUVカット率が高いものを選ぶことで、 濃い日陰が作れて涼しく、日焼け対策も可能。 4人前後なら300×300cm以上、5~6人前後なら350×450cmぐらいが最適。 |
ヘキサタープ(ウィングタープ) | ポール2本で設営可能。高さやフォルムのアレンジ性が高く、風通りが良い | 難燃素材のモノは焚き火をする際に適している。 また、タープの中にテントを設営したい場合に適している | 特徴的な見た目が美しい。焚き火をする場合は、 高さを調節して火の粉が飛ばないように注意が必要。 テントをタープの下に設営する場合(カンガルースタイル)は高さがある程度必要。 |
カーサイドタープ | 車の一部(サイドや後部)を利用して設営 | 車のそばでタープを設営したい場合に適している。 簡単に設置できたり、車に備え付けのものなどもある。 | 少人数向けに最適。使っている間は車の移動ができない。 |
ワンタッチタープ(タープテント) | 4本のポールで自立し、ペグ不要 | デイキャンプやBBQ、運動会などの用途に適している。 | 簡単に設営できますが、強風に弱いのでキャンプには不向き。 使う場合はしっかりした重しを用意する必要がある。 |
スクリーンタープ(シェルター) | 周りをメッシュで囲まれている。シャルターと呼ばれる事も。 | 夏場など虫が多い季節や虫が苦手な人に最適。 メッシュを開けれるタイプもあるので、プライバシーを保ちながら開放感もある | 中にインナーテントのように設営して泊まる事もできる。 |
タープの素材や防水性など
タープの素材は、主にコットン、ポリコットン、ポリエステルの3種類があります。下記の表はコットン、ポリコットン、ポリエステルの3種類の素材について、燃えにくさ、重さ、防水性、通気性、おすすめのシーンをまとめたものです。各素材の特徴を考慮して、自分のニーズに合ったタープを選ぶことが大切です。
素材 | 燃えにくさ | 重さ | 防水性(耐水圧mm) | 通気性 | おすすめのシーン |
---|---|---|---|---|---|
コットン | 高い | 重い | 低い(300~500mm) | 高い | 焚き火をする際、通気性が重要な場合 |
ポリコットン(混合素材) | 割と高い | 中程度 | 低い〜中程度 | 中程度 | 焚き火をする際で、重さも気になる場合 |
ポリエステル | 低い | 軽い | 高い(1500~2000mm) | 低い | 防水性が重要な場合 |
防水性(耐水圧)・耐風性・耐久性の比較
タープの性能を比較する際に重要な要素である防水性(耐水圧)、耐風性、耐久性について説明します。
防水性(耐水圧)
タープの防水性は、耐水圧という単位で表されます。耐水圧とは、1平方インチあたりにかかる水圧を表すもので、単位はミリメートル(mm)です。耐水圧が高いほど、より強い雨に対応できる防水性能があることを示します。一般的なタープの耐水圧は、以下のように分類されます。前述しましたが、タープの素材によって耐水圧は異なります。
- 200mm~500mm:傘と同程度の耐水圧。
- 1,000mm – 1,500mm: 軽い雨〜中程度の雨に対応
- 1,500mm – 3,000mm: 中程度〜大雨に対応
耐風性
タープの耐風性は、素材の強度や構造、設営方法によって大きく影響されます。風に強いタープは、以下の特徴を持っています。
・厚手で強度の高い素材が使用されている
・風を逃がす設計がされている(通気性が良い)
・しっかりした設営が可能(ペグやロープでしっかり固定できる)
風の強い場所でキャンプを行う場合は、これらの要素を考慮して耐風性の高いタープを選びましょう。
耐久性
タープの耐久性は、素材の品質や縫製方法、紫外線に対する耐性などによって決まります。耐久性の高いタープは、長期間使用しても劣化しにくく、安心して使い続けることができます。耐久性を判断するポイントは以下の通りです。
・引き裂き強度が高く高品質の素材が使用されている(例:テフロン加工など)
・縫製が丁寧で強度が高い
・紫外線に対する耐性がある(UVカット機能がある)
お手頃なおすすめタープ(ファミリー向け)
タープのタイプ別にお手頃でおすすめのタープを紹介。ポールやペグがセットの商品と、別売りの商品があるので購入時は注意しましょう!
ヘキサタープ
ヘーキサタープ(DOD)
DODのヘキサタープ「ヘーキサタープ」。一瞬名前を見て「んっ?」と思いますが「平気さとヘキサ」をかけてます。ポリコットン製で火にも強く手頃な値段が魅力的です。ロープやキャリングケースは付属していますが、ポールとペグは別売りです。W420×D420cmで3〜4人程度に最適なサイズ。
アメニティタープヘキサLセット(スノーピーク)
6人用と大きめサイズのタープ。PUコーティング(ポリウレタンコート)されており、耐水圧1800mm(ミニマム)と高性能です。生地も厚いので濃い影を作れるので夏場にも良いタープ。ポールやペグなども予め付属しているので、購入すればそのまま使えるタイプです。ゆったりとしたスペースを確保できるので快適です。
レクタタープ
ペポタープ(テンマクデザイン)
デザインが秀逸で人気のテンマクデザインのレクタタープ。5〜6人向けとサイズも十分。本体はポリエステルとコットンの混合で火に強いです。また別売りですが難燃シートも装着可能なので安心して焚き火も出来ます。カラーリングはひと昔前のテントを彷彿とさせるクラシカルな印象なのも良いです。
フィールドタープレクタ(ogawa)
老舗のアウトドアメーカー「Ogawa」のレクタングルタイプのタープ。ポリコットン製で撥水加工がされており雨も問題ないです。遮光性が高く夏場も快適に利用できるタープです。350x420cmと3人〜4人ぐらいに最適なサイズ。
タープに必要な付属品やオプション
ポール・ペグ・ロープなどの基本付属品を確認しよう!
タープを設営する際に必要なポール、ペグ、ロープなどの基本付属品が含まれているか確認しましょう。また、付属品の質も重要です。耐久性や使いやすさをチェックしておくと良いでしょう。
オプションで快適さアップ
タープの快適さを向上させるオプションアイテムも検討してみましょう。例えば、サイドシートやメッシュシートでプライバシーを確保したり、虫除け機能を追加できます。また、照明やランタンハンガーを取り付けることで、夜間の利便性もアップします。
メンテナンスは重要
タープを長持ちさせるためには、適切なメンテナンスが重要です。特に雨で濡れた場合は以下の手順でメンテナンスを行いましょう。
タープの乾燥
雨で濡れたタープは、カビや劣化の原因となります。キャンプが終わったら、まずはタープを広げて風通しの良い場所で十分に乾燥させましょう。タープが完全に乾いたことを確認した上で収納しましょう。
汚れの除去
タープに泥や汚れが付着している場合は、柔らかいブラシや布を使って汚れを落としましょう。水で濡らした布で軽く拭くこともできますが、洗剤や強力なブラシは素材を傷つける恐れがあるため、避けるようにしてください。また、タープの縁やポールなどの金属部分に錆が発生しないよう、こまめにチェックしましょう。
収納方法
タープを収納する際は、専用の収納袋を利用し、折りたたんでから丸めるようにしましょう。これにより、シワや型崩れを防ぐことができます。また、保管場所は湿気の少ない風通しの良い場所が適しており、直射日光や高温多湿な環境は避けるようにしてください。
定期的なメンテナンスを行うことで、タープの寿命を延ばし、いつでも快適なキャンプライフを楽しむことができます。タープの素材や機能に応じた適切なメンテナンスを心がけましょう。
お気に入りのタープで楽しく過ごそう!
タープ選びは、家族の人数やキャンプスタイルに合わせてサイズや素材を検討し、予算や使い勝手を考慮して選ぶことが重要です。また、購入前には評判やアフターサービスもチェックしましょう。最適なタープを選ぶことで、ファミリーキャンプはさらに楽しく快適になります。自分たちにぴったりのタープを見つけ、素晴らしいキャンプライフを家族みんなで楽しみましょう!
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